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Surface Pro 4 / 3 ビジネス活用日記

Surface Pro 4 / Surface 3 の意外と知らない活用法を発信します

30秒でわかる「Microsoftの課題」とデバイス事業の行方をめぐる議論

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依然として大きな利益を挙げているMicrosoftの何が課題なのか?

 

先週、MicrosoftのCEOにSatya Nadella氏が就任したことで、同社の今後の事業戦略に大きな注目が集まりました。

最も議論になっているのが、短期的に赤字を出しているコンシューマー向けデバイス事業です。

 

Microsoftが置かれている状況を一言で表現すれば、

 

スマートデバイスクラウドの急速な普及で独占が崩れ、改めて会社の事業のあり方を問われている」

 

ということです。課題自体は実にシンプルです。

 

しかし、市場を独占するほどの圧倒的優位が常態だった同社にとって、これは経験したことのない難しいかじ取りなのです。

 

 

Ctrl, Alt, Nadella: can Microsoft’s new CEO reboot the software giant? | The Verge

 

シリコンバレー101 (552) 新CEOにサティア・ナデラ氏を選んだMicrosoftに拍手を送る理由 | マイナビニュース

マイクロソフト新CEO就任その2--MS向けの仕事を倍以上に増やすゲイツ氏の狙い - ZDNet Japan

 

Microsoftの歴史と強み

 

創業40年にならんとするMicrosoftは、MS-DOSからWindowsを経てパソコン用OSで独占といえる圧倒的地位を築き、その成功をもとにOfficeやWindowsNTによって企業向けソフトウェアの領域で強固な事業基盤を確立しました。

 

マイクロソフト - Wikipedia

 

この結果、同社の売上および利益の中心は、企業向けのソフトウェアおよびサービスが占めるようになっています。

 

 

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2014年におけるMicrosoftの事業は、法人向けのソフトウェアとサービスが多くを占める。

売り上げの半分近くを占める「Commercial Licensing(商用ライセンス)」には、「Windows Server」製品とボリュームライセンスWindows、企業向けOfficeが含まれる。

「Commercial Other(商用その他)」は、急成長している企業向けサービスが中心で、中でも大きいのが「Windows Azure」と商用版「Office 365」だ。

ハイテク業界を支配するアップル、グーグル、マイクロソフト--収益源で見る各社の違い (CNET Japan) - Yahoo!ニュース BUSINESS

 

 

But make no mistake: It's still Microsoft's enterprise software that powers Microsoft. Ten of the company's self-proclaimed 16 billion-dollar businesses were business-focused ones as of the last time Microsoft shared information on its billion-dollar business club. And five of the remaining six all had enterprise components. (The one exception is Xbox.)

Enterprise software is king at Microsoft. At least for now....

Microsoft is still an enterprise software company (And that's ok.) | ZDNet

 

コンシューマーの市場での苦戦

 

一方、コンシューマー市場においては、AppleiPhone/iPadの登場とその後のAndroidの後追いにより、あっという間にスマートフォンタブレットなどの「スマートデバイス」がPCを追い越して普及してしまいました。

 

スマートデバイスが主流の「ポストPC」時代の到来とともに、MicrosoftのOSを積んだデバイスは独占状態から一気に少数派に転落してしまいます。

 

 

Post-PC World: Smart Phones, Tablets, and PCs

This is a problem because while Microsoft's Windows has long dominated the PC market, it has found little foothold in tablets or smart phones. These markets are dominated by Android, which many have described as the Windows of the device world. In 2013, Android accounted for over 80 percent of all smart phones sold and about 65 percent of all tablets.

Post-PC World | Mobile content from Windows IT Pro

 

調査リポート:AndroidとiOSの寡占は続くがWindows Phoneも健闘──IDCの世界スマートフォン市場調査 - ITmedia Mobile

2014年の世界タブレット市場、Windowsのシェアが上昇しAndroid/iOSは微減、IDC予測 - CIOニュース:CIO Magazine

 

すなわち、「MicrosoftスマートデバイスWindowsやOfficeのような圧倒的勝利からは程遠い」。これが現に起きていることです。

 

Microsoftは、こうした状況を打開すべく、自らデバイス事業に参入しましたが、Surface事業では依然赤字を出しています。絶対シェアも高いとは言えません。こうしたことから、Microsoftの有力株主は、SurfaceXboxなどのデバイス事業からの撤退を要求しています。

 

Investors want Microsoft’s new CEO to kill Xbox, Bing and Surface - The Washington Post

Microsoft loses money on every Surface tablet it sells. Is that really a bad thing? | Computerworld Blogs

マイクロソフト新CEOナデラ氏はデバイス事業をどう変えるだろうか

 

こうした状況で、Microsoftの向かうべき方向は?

 

Microsoftの前には、2つの道があります。ひょっとすると、中間もあるのかもしれません。

 

たたかう:

SurfaceやLumiaを自社で開発・販売して短期的な赤字覚悟で強引にシェアを取りに行く。

 

にげる:

デバイス生産からは撤退し、スマートデバイス市場でWindowsのシェアを追うことを断念する。その代わり、iOSおよびAndroid上で自社のソフトウェアおよびサービスのシェアを高める。

 

両方のシナリオともに、「Apple」と「Google」というMicrosoftを上回る時価総額を誇る巨大な敵との戦いであり、平たんな道とは言えません。

 

Microsoftにとって幸運なのは、同社の中核事業が未だ健在であり、ソニーと違ってチャレンジする時間と資金が残っていることでしょう。

 

Nadella氏は、Gates氏は、SurfaceやLumiaを一体どうするのか? まずは、今後数か月の間に打ち出される方針に注目したいと思います。

 

 

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