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Surface Pro 4 / 3 ビジネス活用日記

Surface Pro 4 / Surface 3 の意外と知らない活用法を発信します

ソニーにレッドカードを突きつけたのは、Microsoftではなくコンシューマー

ソニー SVD13219CJB VAIO Duo13 ブラック

PC Watchの ライター笠原一輝氏が、昨日こんな記事を書いて拡散されています。

 

【笠原一輝のユビキタス情報局】ソニーがMicrosoftとIntelに突きつけたレッドカード - PC Watch

 

Surfaceの日本市場への投入には多くのPCメーカーが不満を持っている

     

 1つは、Microsoftが自社ブランドのPCであるSurfaceシリーズを販売したことだ。当初こそMicrosoftSurfaceを日本市場に投入してこなかったが、昨年の5月に投入を決定し投入し、10月には欧米とほとんどタイムラグ無く第2世代の製品を投入してきた。エンドユーザー視点では、選択肢が増え、さまざまな製品が選択できるようになったことは素直に歓迎することだし、実際Surface2、Surface Pro 2共に価格競争力も含めて非常に魅力的な製品であることは間違いない。

 

 

イノベーションを起こせないのは、「要件」が大きな理由に

 そしてもう1つの問題、こちらの方が根本的な問題だが、それはPCメーカーがイノベーションを起こせない最大の理由がMicrosoftIntel自身にあるという不満だ。

 

笠原氏の記事によると、日本のPCメーカーは、日本製のコンシューマ向けPCが衰退した原因として、MicrosoftIntelに大きな責任があると考えているようです。

 

私はこれを読んで違和感を感じました。自社製品が市場でノーと言われた結果について、パートナー企業の責任だと本当に考えているのでしょうか?

 

日本のPCメーカーが衰退したのは、コンシューマーがPCの「付加価値」に金を払わなくなったため

 

日本のPCメーカーは、かつて東芝が世界市場でトップ5に入るなど、グローバルメーカーとしての地位を保っていました。それが、acerに抜かれ、asusに抜かれ、lenovoに抜かれて、現在は東芝が7位、富士通が10位です。

 

私は、日本のPCメーカーの衰退の原因は、コンシューマー市場のユーザーが必要としない付加価値をつけることにリソースを割き続けたことと考えています。

 

大多数のコンシューマーはPCに付加価値など求めてはいない。「パソコン」として普通に動けばよいのです。どれもみなWindows PCなのですから、同じソフトを入れれば同じことができます。メーカー主導の「差別化」はときに迷惑ですらあります。

 

外市場のみならず、国内市場もlenovoasusDellに浸食され、その上さらにスマートデバイスに市場全体を浸食されている。これでは行き詰まるのは当然でしょう。

 

MM総研(東京都・港区、所長・中島洋)は11月13日、2013年度上期(4~9月)国内パソコン出荷状況の調査結果を発表した。(中略)

 

出荷ルート別では、店頭量販店及び個人向けWeb直販を主力とする「個人系ルート」が、前年同期比30.1%減の255.7万台と2年連続の減少で、減少率は1995年度の統計開始以来過去最大であった。


メーカー別シェアでは、首位NECレノボグループ、2位富士通、3位東芝には変動なし。DELLが前年5位から4位へ上昇。また前年7位のアップルが6位へ、前年10位のエイスースが8位に順位を上げた。

2013年度上期国内パソコン出荷概要 - 株式会社 MM総研  

 

VAIOは、大多数の一般ユーザーには存在感がなくなっていた

 

VAIOの歴史を振り返っても、コンシューマーへの影響力という点では隔世の感があります。

 

今、VAIOを購入するのは、「VAIOの付加価値」に対価を支払ってもよいと認める一部のコンシューマーにとどまっています。

 

2014年1月のBCNランキング(ノートパソコン)に、VAIOの高付加価値モデルは上位30位以内に1機種(29位)しかランクインしていません。

 

ノートPCの売れ筋情報|BCNランキング【週間】

 

一方、VAIOノート505が登場した時は、ノートパソコンを持ち運ばないユーザーまでもがこぞって購入するほどの社会現象になりました。この結果、他社のノートパソコンまでがなぜか銀色になるという不思議な事態が生じました。

 

VAIO Duo/Pro/Fitがいかに優れていても、そのような社会現象は一切起こっていません。製品に魅力を感じるユーザーがいるかどうかは問題ではありません。ビジネスとしては、商品の価格を払うに値する魅力を感じるユーザーの絶対数が問題なのです。

 

VAIOの販売台数が減っていることは、そのようなユーザーの数が減り続けているということを示しています。

 

VAIOブランドの革新的PCに期待するのは早計

 

一方、VAIOソニー本体から切り離されて存続することで、今後のVAIOの新展開に期待する論調もあります。同じ笠原氏のこの記事などです。

 

 

当面は日本を中心にビジネスを続けるということになれば、日本のユーザーだけを見据え、より尖った製品の投入も期待できる。元々日本のノートPCメーカーはそうした尖った製品をリリースするのが得意で、その中で新しいイノベーションを起こしてきた。それがもう一度できれば、新会社に投資しようという投資家や買収しようとするPCメーカーが現れるかもしれない。

 

そのように考えていけば、新会社には大きなチャンスも広がっている。確かにソニーVAIOは終わりかもしれないが、新会社VAIOVAIO 2.0として、より華やかな展開が待っているかもしれない。

【笠原一輝のユビキタス情報局】これは終わりではない、VAIO新時代への幕開けだ - PC Watch

 

革新的な製品なら作れる。それが容易に市場で受け入れられないからこそ、ソニーは撤退したのです。新会社にならできるという戦略が何かあるのでしょうか?

その答えは、じきに明らかになるでしょう。

 

個人的には、OSやWebサービスと一体となるプラットフォームを持たないPCメーカーが、ハードウェアだけでコンシューマー向けPCを差別化し、ビジネスとして成り立たせるすることはもはや非常に困難であると思っています。

 

したがって、私が予想しても、新会社は(1) 法人向けにシフトするか、(2) PC生産から撤退し、開発拠点として存続するか、くらいしか思いつきません。

 

いずれにせよ、投資ファンドである日本産業パートナーズが新会社の株式を長期間保有し続けることはないので、(1)のシナリオならパナソニックエプソンの路線で細く長く、(2)のシナリオならlenovoなどに売却ということになるのでしょう。

 

(2)のシナリオの場合、MicrosoftSurface Proシリーズの開発拠点とするのも面白いかもと思いました。ビジネス的に意味があるかは別として。

 

結論:VAIOのことは忘れて、前を見据えよう

 

古き良き「パソコン」時代の寵児、「ソニーVAIO」は退場しました。

 

PCがコンピューティングデバイスの1つに過ぎなくなる「ポストPC」には、コンシューマーは自らのニーズに応じて、スマートデバイスとPCを組み合わせて利用することになります。

 

マルチデバイスでサービスを使う時代に、PCの中で差別化する意義はますます小さくなっていくでしょう。

 

当ブログでは、「スマートデバイス時代の次世代コンシューマーPC」であるSurface 2

を、引き続き活用していきます!

 

(ともあれ、コンシューマーのうちシニアや初心者サポートに強い富士通には、何としても生き残ってほしいと思います・・・。)

 

 

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